雪山(低山)の安全登山のための注意点

雪山はとても楽しいです。

山を選べば、安全な登山が可能です。

低山にはそんな雪山登山が出来るところがたくさんあります。

私は中部地方に住んでいるので、雪山といえば岐阜県、もしくは三重県の北部が対象となります。

 

雪山登山は、とにかく楽しい。

雪遊びのための登山と行っても過言ではありません。

低山なら、辛い登りもきっと楽しいものになるでしょう。

そして、下りはもっと楽しい。

 

それでは、雪山登山のための服装や道具をご紹介していきましょう。

 

低山雪山登山 注意点

 

「低山でも、雪崩の危険はある」

当たり前かもしれませんが、低山といえども、山から見れば人間なんて砂粒以下の大きさです。

 

雪崩には十分注意しなければなりません。

木々が多くある場所なら比較的安全といえますが、一面が雪の斜面や谷底近辺は特に要注意です。

 

雪崩発生のメカニズムをここで説明はしませんが、登山中は自分の周りを見渡しながら危険と思われる箇所には近づかないようにしましょう。

 

特に初めての山では、他の登山者を参考にする事も有効です。

でも一番大切なのは、危険な場所に近づかないことでしょう。

“君子危うきに近寄らず”ですね。

 

「道に迷いやすい(目印がわかりにくい)」

低山と行っても、大抵の山には登山道がわかるように目印があります。

木や枝にカラーテープが貼ってあったり、小さなフラッグが付いていたりします。

 

山によっては、積雪時でも目印がわかるように、木々の上方に目印が付いていますが、そうでない山もあります。

 

積雪時は、登山道そのものが別のルートに設定されていたりもします。

人気の低山では、道迷いをしないように地元のしかるべき人たちがメンテナンスしてくれています。

 

かといって、そういう山ばかりでもなく、要所々々で道がわからなくなる場面に遭遇することはよくあることです。

 

そんなときは、さらに遠くを見てみましょう。

また別の目印を見つけることがあります。

※雪山に限らず、無雪期でも同じことが言えます

 

天気が悪く、見通しが悪いときは、残念ですがそれもかないません。

ひょっとしたら、地図とコンパスも役に立たないこともあります。

 

そんなとき、無理は禁物です。

どうしても登山道がわからないときは、引き返す事も選択肢の一つに入れておきましょう。

 

「天気のいい日に登る(雪が降っていてもいいけど)」

道に迷いやすいということにもつながりますが、吹雪のような日は登山そのものをあきらめたほうが良さそうです。
体温が異常に奪われたりする危険性もあります。

 

でも、雪が降る程度なら、私は逆に少しウキウキします。

雪の降る景色を見ながらの登山もいいですよ。

 

「雪が深いと体力を消耗する」

深い雪では、足を上げるときに通常の登山より体力を使うのは容易に想像できますね。

いつも以上に、ゆっくりと登ることが大切です。

 

行動食もそれなりに多めに摂取したほうがいいですね。

 

「アイゼンはこまめに着け外しする」

雪山でも、場合によっては所々雪のない登山道が出てくる場合もあります。

そんなときは、面倒でもアイゼンを外して歩くことをオススメします。

 

アイゼンを長持ちさせることはもちろんですが、アイゼンを履いたまま岩や石の上を歩くと、逆に滑りやすくなってしまいます。

 

まるでスタッドレスタイヤのようですね。

 

「登山口近くまではクルマなので、タイヤの滑り止めが必要」

低山登山では、ほとんどが登山口近くまではクルマでの移動となります。

 

今時のスキー場なら、“駐車場までは雪がなくてもスキー場には雪がある”なんて事もありますが、雪山登山ではそうでない場合のほうが多いです。

 

標高の高い山なら、裾に雪がなくて途中から積雪になっていることもありますが、奥深い場所にある低山の場合、山に雪があるなら駐車場までのアプローチにも雪があると思ったほうがいいでしょう。

 

しかし、登る山や気候にも寄るので一概に言うことができないのが悩ましいところではあります。

 

「ストックは先端のゴムキャップを外す」

“無雪期はゴムを付けたままにする”と以前に説明しましたが、雪山では外します。

場所によっては、アイスバーンのように固い箇所もあります。

 

そんなところで足を滑らせたら滑落する場合もあります。

そんなときは、瞬時に一本のストックを両手で持って、勢いよく地面(雪面)に突き刺します。

 

同時に、アイゼンが効くよううつ伏せになるよう姿勢をとります。

 

ピッケルのような制動力はないかもしれませんが、スピードを落とすことは出来ます。

安全なところで練習してみてください。

 

 

楽しみかた番外編

 

「雪上の下りは楽しくて楽チン」

つま先を上げて、踵から足をついて降りることで、適度にブレーキがかかり、雪のおかげで膝への衝撃も少ないです。

 

人によっては、ホームセンターに売っている、「ヒップスライダー」(要するにソリです)を持っていって滑っている人も見かけます。

私はやったことがありませんが、やってみたいです。

 

「雪山の楽しみにスノーシュー」

深い雪にはスノーシュー(西洋かんじき)があると楽に歩けます。

 

スノーシューは登るというより歩くのが目的なので、比較的水平な雪道があったら是非試してみてください。

 

雪を掻き分けて歩く(ラッセルと言います)より全然楽チンで楽しいです。

以上、主な注意点などをご紹介しましたが、スキーと同じように、行くまではおっくうなのですが、行ってしまえば楽しめること請け合いです。

 

一度は経験されることをオススメします。

私が登った雪山は「藤原岳、養老山、瓢(ふくべ)ヶ岳、舟伏山」です。

それぞれに特徴がありますが、「瓢ヶ岳」などは比較的短時間で登れて雪崩の恐れもほとんどなく、最初の雪山にはオススメです。

私も一番多く登っています。

 

ということで、低山の雪山登山でした。


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