トレッキングポール(ストック)の選び方と使い方

やっぱりトレッキングポール(ストック)はあったほうがいい

 

登山のときに、トレッキングポールを使う人、使わない人それぞれです。

中には、そこらの枝を杖代わりに使うツワモノもいます。

 

トレッキングポールを持つと、その分装備が重くなるというのはあります。

しかし、その重量を補って余りあるほど重宝します。

 

トレッキングポールを突きながら歩くことによって、体が安定します。

決して、トレッキングポールに体重を預けて歩くのではないのですが、その安定が長丁場では疲労に差が出てきます。

なので、よほどの健脚でない限りトレッキングポールの使用をオススメします。

 

 

「トレッキングポールは一本か二本か」

これは悩ましい問題です。

結論を先に言うと、理想は二本です。

しかし、二本なら重量がそれだけ増えます。

 

私たちは、登山を始めた頃は一人二本のトレッキングポールを使っていました。

しかし、今は一人一本で登っています。

一番の大きな理由は、荷物の重量を減らすためです。

 

一本より二本のほうがいいのはわかっていますが、一本でもあると全然違います。

ある意味妥協しての一本です。

 

「トレッキングポールの使い方」

それほど難しく考えないほうが、上手く使えるのですが、それでは身も蓋もないので簡単に説明します。

長さの調整に関してはあとで書きます。

 

トレッキングポールはあくまでも補助です。

まず普通に二本の足で歩くことが大前提です

それを踏まえたうえで、平坦を歩く際は自然に腕を振るようにトレッキングポールを交互に軽く斜め前方に突いていきます。

一本でも同様です。

 

下りの場合は、トレッキングポールを上から押さえるようにつかむと自然に下方に突くことができます。

やはり、身も蓋もなかったですね。

ごめんなさい。

 

文章にするとわかりにくいですが、使っているうちに自然と突くことができるようになるものです。

歩くとき、右手と右足が同時に出ないのと同じ理屈です。

 

「登りと下りではトレッキングポールの長さを変える」

トレッキングポールは前方に突くものなので、傾斜のある登山では当然地面までの距離が違います。

 

登りは短く、下りは長くなります。

 

それにあわせて、トレッキングポールの長さも変えるのが理にかなっています。

ということで、登りは短く、下りは長くします。

長さの決まりはありません。

適当です。すみません。

 

全体は下りでも、場所によっては登る箇所が出てきます。

でも、そんなときは、そのつど変える必要はなく、そのままの長さで使います。

いちいち変えていたら面倒ですものね。

 

ちなみに、私は三段式のトレッキングポールを使っていますが、強度を考慮して、出来るだけ先の細いほうを短めにして、二段目を長めに調整して使っています。

※メーカーによっては、ポール自体に簡単に目盛りが打ってあります。

 

「トレッキングポールの基本の持ち方」

大抵のトレッキングポールには左右があります。

トレッキングポールには腕に掛ける輪(バンド)がついていて左右違います。

それがトレッキングポールの左右を決めることが多いです。

※私のは、ベルトに「L」と「R」が記入してあります。

 

その輪に下から手を入れて、トレッキングポールを握るのが正しい持ち方です。

ですが、右用のトレッキングポールを左手で持ってもそれほど違和感はありません。

 

トレッキングポールは長さが調整できますが、基本の長さは、トレッキングポールのグリップを握って地面に突いたときに腕が直角(前腕が水平)になるところです。

 

あくまでも、基本です。

先に書いたように、登りと下りで違うように絶対的なものではありません。

 

「岩登りのときはザックに収納する」

岩登りのところでも書きましたが、岩登りのときはトレッキングポールを短くしてザックに収納しましょう。

ザックに収納といっても、ザックの中ではなくザックの横にベルトで締めます。

 

トレッキングポールの先端がザックの大きさからはみ出る場合は、歩行中に先端が岩や樹木に引っかからないように注意してください。

 

「ゴムキャップは雪山でない限り付けておく」

トレッキングポールは先端にゴムキャップが付いています。

通常はこのキャップを点けておきます。

 

ゴムキャップを取ると先端は金属で尖っています。

安全のためにも、キャップは着けておきましょう。

また、岩や石の上に金属の先端を突くと滑りやすいということもあります。

 

それから、ぬかるみにトレッキングポールを突くと、ゴムキャップが取れてぬかるみの中に埋もれてしまうこともあるので注意してください。

 

「信頼できるメーカーを選ぼう」

いつもながら、山道具はケチらないでください。

外国製の超一流メーカーのものである必要はありませんが、名の知れたメーカー品をおすすめします。

 

特に下りでは、多少なりとも体重を預けることがあります。

そんな時、トレッキングポールが破損すれば事故につながりかねません。

でも、平坦な道を歩くだけのトレッキングなら、そこまで求めなくてもいいとは思います。

 

「トレッキングポールの種類」

トレッキングポールにもいろいろなタイプがあります。

オススメは軸を回して長さを調整して固定するタイプです。

 

そして、グリップはストレートのものを選んでください。

上からつかむT字型のものもありますが、ザックに収納することを考えるとストレート型がオススメです。

 

そして、出来るだけ軽いものを選んでください。

言うまでもありませんね。

でも、軽いものは高いです。

 

トレッキングポールによっては、中にスプリングが仕込んであり、衝撃を吸収してくれるものがあります。

腕や関節などにダメージを与えない仕組みです。

必須ではないですが、あるといいですね。

ちなみに、スプリングが入っているタイプでも、入っていないタイプのように固定する事も出来ます。

 

「そして、たまには掃除」

 

トレッキングポールを長く使っていると、隙間に砂埃が入って長さの調停・固定が難しくなってきます。

たまには掃除しましょう。

 

通常は、一番長く伸ばしてポールの泥を取り除きます。

そして、定期的に継ぎ目からポールを抜いて清掃します。

思い切って抜いても問題ありません。

 

ということで、トレッキングポールのお話でした。

最初はレンタルという手もありますよ!

  • Pocket
  • LINEで送る
  • このエントリーをはてなブックマークに追加

コメントを残す




Menu

HOME

TOP