御嶽山なら日帰りで3000m級の登山が出来る

岐阜県側から登る御嶽山

 

御嶽山といえば、2014年9月に噴火し、大勢の人が亡くなりました。

私たち夫婦は、その噴火の丁度一ヶ月前に同じ時間、同じ場所にいました。

 

実際のところ、頻繁に登っているわけではないので、その噴火に出くわした可能性は低いとはいえ、恐怖と安堵を感じました。

 

いつもは、御嶽山へは岐阜県側から登ることがほとんどなのですが、そのときは趣を変えて、長野県側から登ったのでした。

 

御嶽山の山頂付近はとても広く、頂上全体が被災にあったわけではなく、ほとんどが長野県側からの登山道を登った一部の頂上付近の人たちが被災されました。

 

噴石が降ってきたあたりの情景は記憶に新しく、TVの映像もより生々しく感じられました。

 

現在は(これを書いているとき)は長野件側からはまだ登ることはできませんが、岐阜県側からは可能です。

 

ということで、岐阜県側から登る御嶽山をご紹介したいと思います。

 

少し恐怖を植えつけてしまったかもしれませんが、北アルプス山系で3000m級の日帰りの出来る数少ない山の一つです。

※北アルプス山系ではないという説もあります。

 

私たちの自宅から比較的近いので、何度も登っている山の一つです。

噴火の後にも登っています。

 

岐阜県側から登る場合、登山口は岐阜県下呂市小坂町の濁河温泉のある場所「小坂口」になります。

※この登山口で標高1780mなので、頂上付近山小屋までは1000mほど登るだけです。

 

そこから登り約3時間半かけて頂上付近山小屋となります。

 

頂上といっても、先ほども書いたように頂上付近はとても広いので、いくつかの頂上があり、日帰りでは全てを回ることはほとんど不可能です。

 

小坂口の登山口付近には60台ほどの駐車場があり、登山口には比較的きれいなバイオマストイレが設置されています。

 

以前は、登山口付近には数台ほどしか駐車できなかったので、朝早く到着する必要がありましたが、60台ほども停められるようになったので少し時間に余裕ができました。

少しはなれたところにも大きな駐車場がありますが、かなり歩くことになります。

 

登山届けもここで済ませます。

 

頂上付近まで一本道の登山道なので、道に迷うことはまずありません。

ただ、ところどころ、木道や木の階段になっているところがあり、時々朽ちていることもあるので注意が必要です。

景色が開けるまで、かなり登らなくてはならず、それまでは、樹林帯の中をひたすら登ります。

登山口からしばらくは、近くに水量の多い川が流れていてそれなりの景色が楽しめます。

 

道中は、現地点が全体の行程のどのあたりかを示す札が要所々々にあり、続き番号がふってあるので少しだけ励みになります。

 

途中に水場はないので、それなりの水分を持っていく必要があります。

私の場合は、500ccのペットボトル3本持っていきますが、なれないうちは、少し重くなりますがもう一本追加して持っていくことをオススメします。

※八合目にお助け水なるものがあるようですが、利用したことはありません。

 

2500mくらいになると森林限界となり、足元はほとんど岩やザレ場となってきます。

樹林帯もなくなり、景色が開けてきます。

 

しばらくすると、山小屋「五の池小屋」に到着です。

 

「小坂口」から登った人はこの「五の池小屋」を基点として、近くの大きな「三の池、四の池」の周辺を回る、いわゆる“お鉢めぐり”をするか、小屋にザックをデポしておき、もう少し登って景色のいい高所を目指します。

 

最近、噴石被害を受けて休業していた、「二の池小屋」がオープンしたので、日帰りでない場合は、「五の池小屋」で休憩してそこまで行く人もいます。

 

日帰りの場合は、下りに約三時間かかるので、そのあたりを考慮してどう行動するかを決めます。

 

時間があれば、「五の池小屋」の南方にある山を登ることをオススメします。

小屋から20~30分登ったピークから北側を望めば、乗鞍岳から槍ヶ岳までを見渡せる最高の景色が待っています。

ここで食事をしても最高ですよ。

 

帰りは、時間を見ながら来た道を戻ります。

すこし、さびしくもあり、同じ道を下るのでつまらないかもしれません。

しかし、家に帰るまでが登山と考えて慎重に降りていきましょう。

 

下りのほうが危険だということを忘れないでください。

 

御嶽山は日帰りできる山ですが、3000m級の山です。

頂上付近の気温はかなり低くなります。

 

10月には雪も降ります。

山小屋も10月中旬すぎには閉じます。

※詳細は山小屋のホームページをご覧ください

 

私たちも、10月中旬に行ったことがありましたが、登りは汗ばむほどでしたが、小屋のあたりではとても寒く、ハイマツが少し白く凍っていました。

帰る頃には、雪も降ってきたことを覚えています。

 

難しいところもなく、初心者からベテランまで楽しめる偉大な山です。

長野県側は今でも登れませんが、景色のよさは絶対に岐阜県側です。

山の状態も落ち着いているようなので、暖かくなったら是非一度登ってみることをお勧めします。

御嶽山はこれまで、私たちには日帰りの山でしたが、一度だけ「五の池小屋」に泊まったことがあります。

噴火後のことです。

 

10月中旬で、次の日が平日であったにもかかわらず、とても込んでいました。

食事場所の広さも関係しますが、時間を三回に分けるほどの賑わい振りでした。

 

大勢の人が注文するので少し時間がかかりますが、“薪ストーブで焼くピザ”がここの名物の一つで、通常の晩御飯の後でしたが、夜食としてワインといっしょにとてもおいしくいただきました。

天気は最高で、午前中は雲ひとつないほどでした。

登山口あたりは紅葉してました。

もちろん、槍ヶ岳まではっきり見ることが出来て、山々を眺めながら昼食を取ってとてもぜいたくな時間を過ごせました。

 

ちなみに、下山後は近くの温泉に入って帰ります。

日帰り入浴の出来る「ひめしゃがの湯」がおすすめです。

 

それでは。

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