雪山(低山)の安全登山(服装・持ち物編)

雪山に夏山登山以外に必要なもの

雪山はとても楽しいです。
山を選べば、安全な登山が可能です。
低山にはそんな雪山登山が出来るところがたくさんあります。

私の場合、雪山といえば岐阜県、もしくは三重県の北部が対象となります。

雪山登山は、とにかく楽しい。
雪遊びのための登山と行っても過言ではありません。
低山なら、辛い登りもきっと楽しいものになるでしょう。
そして、下りはもっと楽しい。

 

それでは、雪山登山のための服装や道具をご紹介していきましょう。

ここでは、夏山登山の持ち物は割愛して、それ以外の雪山に必要なものをご紹介します。

 

「軽アイゼン」

アイゼンというと少し大げさな感じがしますが、軽アイゼンは爪の数も2~6本程度のコンパクトで軽量なものです。

オススメは、6本爪です。

もちろん、登山靴用のアイゼンを選んでください。

2本爪は緊急用と考えてください。

 

ベルトで登山靴に固定するのが一般的です。

アイゼンによって固定方法はちがいますが、最近のものは比較的簡単に装着できるので安心してください。

上の写真は、私のものですが、少し古いタイプなので紐ベルトを靴に巻き付けて固定するようになっています。
なので少し面倒です。

歩いているうちに、ゆるんでくる場合があるので、ときどき確認するといいと思います。

アイゼンまでそろえるのはちょっと敷居が高いという人は、レンタルから始めてもいいと思います。

「専用の暖かい下着」

冬用の下着として、登山の防寒専用のヒートテックのようなものがアウトドアショップに売っています。

上は長袖、下はモモひき状になっています。

 

アウトドアショップの防寒下着はかなり高額です。

ユニクロの「ヒートテック」でもいいのではと思い試してみましたが、その暖かさは全然違うものでした。

もちろん、速乾性なのは言うまでもありません。

やはり高額だけのことはあるなと、妙に納得しました。

 

「ウルトラヒートテック」はまだ試していませんが、これならいけるかもしれません。

一番の懸念は、やはり速乾性です。

でも、すでに高額下着を持っているので、わざわざ買ってまでは試すつもりはありませんけど。

 

いずれにせよ、このレベルの防寒下着は必須です。

 

「手袋は二重に」

二重と行っても、インナーとアウターは別の物を着けます。

インナーは、通常のトレッキンググローブではなく、薄手の化繊やウールのもので、アウターは、大きな防水仕様の手袋です。

いろんな種類がありますので、実際にショップで確認してみることをオススメします。

 

「防寒帽子」

これもいろいろありますが、耳まで覆うことの出来るニット帽がオススメです。

頭と耳を隠すことで暖かさが全然違います。

“耳あて”を着けるという方法もありますが、荷物が増えるので私はやりません。

もちろん、マフラーも使いません。

風が冷たいときは、レインウェアのフードをかぶります。

ちなみに、耳あてもマフラーも使っている人を見たことはありません。

 

「スパッツ」

これは、パンツの下にはくレギンスではなくて、パンツの裾に上からかぶせる布のことです。

パンツの裾が、泥や雪でべたべたになるのを防いでくれます。

靴の上部も覆うので、靴の中に雪が入ることもありません。

 

「ストック(トレッキングポール)」

雪上は普通の地面と違って、足をとられたりして体が不安定になります。

是非、ストックを使いながら歩いてください。

 

ストックは、一本でも十分です。

 

また、もし傾斜のキツイ箇所で滑落した場合は、ストックを地面に突き刺して滑落を止める事も可能です。

この方法については日を改めてご説明します。

 

「地図・コンパス」

夏山登山でも必須ですが、雪山は登山道がいつもと違っていたり、わからなくなっている事も多く、夏山以上に重要度が高くなります。

 

「サングラス」

必須ではありませんが、目の弱い人は、必需品となります。

スキーと同じで、雪からの紫外線の照り返しで、後から眼が痛くなるなど後悔する人も結構います。

私の女房は、最初の雪山で目をやられてからは必ずサングラスをかけるようにしています。

 

「アウターはレインウェアでOK」

もちろん、登山中は重ね着をして暖をとるのですが、アウターはレインウェアにします。

その下に、フリースやダウンなどを着るといいでしょう。

 

暑さによって、衣料を脱ぎ着するのが基本ですが、よほど暑くない限りはアウターをレインウェアにすることで、必要以上に体を冷やすことを防ぎます。

また、レインウェアにはフードがついているので、いざというときは強力な風除けになります。

 

レインウェアは夏山に持っていくもの(登山用)でOKです。

 

以上、雪山の持ち物でした。

 

登山用の衣料をユニクロで揃えても良いかという質問を受けることがありますが、個人的には、オススメしません。

 

オススメしない理由は、機能のレベルです。

中には、十分耐え得る商品もあるかもしれませんが、冬山に限って言えば、私は寒がりなので登山衣料専門メーカーのものを購入します。

ちなみに、真夏を除けば北アルプス山頂は寒くなることがありますよ。

何せ、1000mごとに気温が約6℃下がるので、3000mなら18℃も違ってきます。

 

遠い過去に2度ほど低山の雪山登山でユニクロ製品を試したことがありますが、2回とも撃沈したのでそれ以降は挑戦していません。

 

一度は先ほどご紹介した、「ヒートテック」、そして二回目は、「スポーツタイツ」です。

スポーツタイツのほうは、速乾性をうたっていたものの、それほどでもなく、結果的に体を冷やすこととなり寒い思いをしました。

まあ、専門メーカーのものに比べたらかなり安いので、文句は言えませんが。

 

登山レンタルならそらのした

次回は、雪山登山(低山)での注意点をご紹介します。

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