住所:岐阜県高山市清見町坂下981−1
10連休の大型ゴールデンウィークに向けて、少し気が早いですが、私たち夫婦が昨年5月に行ってきた、飛騨のトレッキングコースをご紹介します。
※このあたりは、冬は雪も多く、普通タイヤでは通行できないこともあります。
「どんな遊歩道?」
「おおくら滝」という名前のとおり、滝が名所の森林トレッキングコースです。
コースの頂上までの時間は短いものの、本格登山が味わえる山です。
季節ごとに違う顔を見せてくれるので、季節を変えてまた訪れたくなる場所です。
「アクセスとアプローチ」
せせらぎ街道沿いの「そば処清見庵おおくら店」前の大きな駐車場に車を停め、近くにある登山口から登ります。
クルマでも上までいける道路があるのですが、ここは山の中の景色を楽しむためにも、是非歩いて登りましょう。
「せせらぎ街道」は岐阜県郡上八幡と高山市とを結ぶ、森林に囲まれた国道です。
国道は郡上八幡からは472号線ですが、途中から257号線になります。
森林の景色もよく、信号もほとんどなく、適度なカーブの連続でとても走りやすいドライブコースです。
ライダーの聖地とも呼ばれています。
名古屋から来る場合は、東海北陸道の「郡上八幡インター」で降りて、一旦156号線経由で256号線に入り、そののち472号線を走ることになります。
もう一つのアクセスには、東海北陸道を「高山西インター」まで走り、そこで降りた後「せせらぎ街道」を下るという方法もあります。
こちらは、遠回りになるものの、10分ほど早く着きます。
ただし、高速に乗る区間が長いので料金が余分にかかります。
やはりオススメは、郡上八幡からせせらぎ街道を走るコースです。
景色もよく気持ちのいいドライブコースを堪能できます。
ナビで「そば処清見庵おおくら店」を目的地にすれば迷うことはないでしょう。
登山口は「そば処清見庵」から「せせらぎ街道」を挟んで反対側にあります。
「お目当ての大倉滝までのコースは3本」
http://www2.city.gero.lg.jp/HP/mori/kairou/16ookura.pdf
私たちは、案内図の一番右の「百滝コース」を登って、「眺望コース」を下るルートを選択しました。
ここを登るなら「百滝コース」は必須のコースです。
クルマでも大倉滝近くまでいけますが、クルマで登ってしまっては、半分も楽しむことは出来ません。
コース時間は個人差がありますが、ゆっくり登っても往復2時間もかからないでしょう。
危険な箇所もほとんどありません。
ただし、登山道であることに変わりありませんので、登山靴をはじめ、飲料水などの必要最小限の準備はしておいたほうがいいでしょう。
とは言うものの、運動靴で普通の服装で登っても、全く問題なく登れるくらいのコースではあります。
帰りの、「眺望コース」はクルマが通る舗装路になっています。
「いにしえコース」を下るかどうか迷ったのですが、「眺望コース」を選択しました。
その日はきれいな御嶽山を見ることが出来ました。
「眺望コース」を選んだ甲斐がありました。
「百滝コース」
こちらは、森林の中を登る登山道となっています。
百滝というだけあって、ところどころに大小の滝があり、すばらしい景色です。
滝があれば、清流の小川もあります。
その流れと音に癒されること間違いなしです。
途中、小川を歩いて渡る箇所もあって、水量によっては、小さな飛び石の上を歩いて渡ることもできそうですが、場所によっては水の中を歩く場面もあり、やはり、防水の効く登山靴で登るのがいいでしょう。
大きな岩が重なり合って、そのスキマをくぐり抜けることの出来る「くぐり岩」なども、ここの名所となっていて、これほど短い登山道で、これほどの景色はなかなかのものです。
「落差のある大倉滝」
この登山コースのほぼ頂上あたりになりますが、このコースの目玉が落差約30メートルの「大倉滝」です。
「眺望コース」からクルマで登って、ここだけを見に来る人もいます。
写真を貼っておきますが、激しく落ちる水と、水面を打つ滝の音とあいまって、写真だけではわからない迫力があります。
「そば処清見庵おおくら店」
そして下山した後は、「そば処清見庵おおくら店」で、お約束どおり蕎麦をおいしくいただきました。
いつもどおり、蕎麦好きの私の評価は甘くなりがちですが、とてもおいしかったです。
お店の横はちょっとした庭になっていて、軒の下にもテーブルがあり、天気のいい日にそこで庭を眺めながら食べる蕎麦は最高です。
庭側は大きな窓になっているので、店内からも景色を楽しむことが出来ます。
※庭は歩くことも出来ます
ということで、「おおくら滝遊歩道」のご紹介でした。
遊歩道という名前から想像できない普通の登山道です。
私たちも登山靴を履いて、小さいザックを背負って登りました。
ザックの中には、エマージェンシーの道具こそ入っていませんが、水分とレインウェアだけは入れて登りました。
登山道は道に迷うような箇所は一切なく、安全に登ることができます。
コンパスや地図も必要ありません。
私はコンパスだけは持参しましたけど。
今回は5月に行きましたが、秋は紅葉がとてもきれいなところです。
高山に行く途中でここに寄るのもいいですが、ここの滝を見る為だけに足を運ぶのも十分有りです。
初めての登山としても、ふさわしい山ですよ。