2019・8・12
下呂市のキャンプ場「中川原キャンプ場」の帰り道に道の駅「和良」(わら)に寄ってきました。
和良村といっても、ピンと来ない人も多いと思いますが、知る人ぞ知る極上の「鮎」(あゆ)で有名な場所です。
以前にも、白川町の道の駅でも、鮎をテーマにしていることを書きましたが、道の駅「和良」では、鮎についても当然宣伝していますが、白川町ほどではありません。
レストランにも、鮎のメニューはありません。
私の母の実家がこの和良村なので、多少見聞きして知っていることがあります。
極上の鮎といいましたが、この和良村で捕れる鮎は、全国規模の品評会で幾度かのグランプリを受賞しているのです。
私も小さい頃は、何度か釣ったばかりの鮎を塩焼きにして食べたことがあります。
当時でも貴重な魚ではありましたが、今ほどではなかったように思います。
漁法は「友釣り」です。
「友釣り」とは、簡単に言うと、長い竿から出た糸におとり鮎くくりつけて、縄張りを持った鮎が威嚇してくる(体当たりしてくる)ところをおとり鮎につながっている針で引っ掛ける漁法です。
この漁法では、縄張りを持っている、藻(こけ)を食べている鮎だけが釣れます。
実は最近、「和良鮎」をいただきました。
「鮎」そのものは、大人になってからこれまでにも何度かいただきましたが、久しぶりに食べた「和良鮎」はやっぱり絶品でした。
頂き物の鮎でしたが、鮎の大きさより少し大きめのビニール袋に水を入れ、その中に鮎を一匹ごと入れ、水がこぼれないように密封してそのまま冷凍させてありました。
すこし、手間のかかる冷凍の仕方ですが、こうすることで冷凍しても鮮度がほとんど変わらないということでした。
実際、解凍した後も鮎の体表面にあるぬるぬるした感じはそのままでした。
以前にも書きましたが、ここで取れた鮎は、地元の漁協で高いものでは1匹※1000円ほどで買い取ってくれるそうです。
※漁協に確認したわけではないのであしからず
当たらずとも遠からずで、お店で食べる頃にはとんでもない価格になっていることでしょう。
ここに、道の駅「和良」で鮎が売っていない理由があるようです。
道の駅で出すには高級すぎるのです。
「和良鮎」は完全な高級ブランドなのです。
食べたい場合は、覚悟して料理屋に行くか、釣り人か知り合いから譲ってもらうしかないようです。
とは言うものの、2019年10月27日には「和良鮎」祭りが催されます。
このときは、ここで和良鮎が食べられます。
そこにはからくりがあります。
10月下旬の鮎は、落ち鮎といって、夏のシーズンに捕れる鮎とは少し味が違っています。
産卵の為に川を下る鮎なのです。
このときは、やな鮎といって、川をすだれのようなもので堰きとめて、下ってくる鮎を一網打尽にします。
このときの鮎も十分においしいのですが、やはり旬は過ぎています。
子持ち鮎も多く、産卵後の鮎は甘露煮などにもされるそうです。
詳しくは知りませんが、和良鮎がなぜそこまで高級なのかというと、川の水がきれいなのは当然のことですが、鮎が食べている川底の石に付いている藻(こけ)の種類が他の川とは違うからだそうです。
四万十川の鮎と比べても藻(こけ)の違いから、鮎の色も違うそうです。
あなたも一度、食べてみてはいかがでしょうか、地元の料理屋ならリーズナブルに食べられるかもしれませんよ。
鮎の話が長くなってしまいましたが、道の駅自体は、他のところとあまり変わりはなく、地元で取れた食材や、お土産、レストラン、観光案内所などがあります。
なかでも、一番おすすめしていたのが、「長寿だんご」でした。
なんと豆腐で作っただんごでした。
せっかくなので、食べてみましたが、もっちりしていてなかなかおいしかったです。
食べ歩けるように一つずつ串に刺さっていて、みたらし団子のように食べます。
形は違いますけど、四角です。
ということで、道の駅の紹介と言うより、「和良鮎」のお話になってしまいました。
近くには、オートキャンプ場もあります。
のどかな場所にしては比較的新しい、しっかり整備された区画式のオートキャンプ場です。
ご紹介できるほどリサーチしていないので、またいつかご報告できたらと思います。
でも見たところ、個人的にはあまり食指の動かないキャンプ場ではありました。
大きなキャンピングカーでのキャンプや子供のいる家族なら楽しめると思います。
結構混んでいたことは付け加えておきます。
ということで、話はそれてしまいましたが、道の駅「和良」をちょこっとだけご紹介させていただきました。