2019・3・2
住所:〒501-3723 岐阜県美濃市相生町2267番地
美濃市といえば、岐阜市から北上し、郡上八幡の手前に位置する、うだつの上がる町並みとして有名な場所です。
芸能人の「野口五郎」の出身地でもあります。
クルマで行く場合は、東海北陸自動車道の「美濃IC」で降りるのが便利です。
電車なら、長良川鉄道越美南線の「美濃市駅」で下車し徒歩10分くらいです。
普段は、新聞の折込みチラシなど見もせずに捨てるのですが、偶然、女房が蔵開きの案内が載ったチラシを見つけ、是非行きたいというので、私も面白そうだったのでいっしょに行ってきました。
私は、日本酒について詳しいことは全然わかりません。
料理によっては、日本酒をいただく事もありますが、普段から日本酒を飲む習慣はありません。
晩酌はしますが、ビールが中心で、芋焼酎を少しいただく程度です。
この蔵開きでは試飲もできるのですが、残念ながら私は運転手なので、試飲したのは女房だけとなります。
さて、この蔵開き一体どんなイベントなのでしょうか、サクッとご紹介しましょう。
蔵開きは、「小坂酒造場」が独自におこなっているイベントで、一年に3度(1、2、3月)おこなわれます。
それぞれ、土日の二日間開催されます。
※小坂酒造場のお酒は「百春」というブランドで、知る人ぞ知る有名なお酒です。
入り口で、住所氏名を記入すると試飲用の小さなプラスティックのカップをくれるので、それを持って中へ進みます。
入り口を過ぎると、ちょっとした広さの通路のわきで日本酒を販売していて、すぐ近くには、試飲ができる注ぎ口のついた一升瓶が3本ほど置いてあります。
ここは人が集まっていました。
そのすぐ隣では、酒まんじゅうをその場で蒸して販売していました。
一個50円でしたが、お土産用に5個入りのパックも売っていました。
食べましたが、おいしかったです。
思わず、お土産パックも買ってしまいました。
さらには、酒粕をその場で焼いて醤油をつけたものや、甘酒、粕汁などもその場で調理され、無料で試食できるようになっていました。
お酒を飲めない人も、これらを楽しむことができます。
過去のホームページを見ると、この建物の中では毎回ミニコンサートが催されています。
今回は、ヨーデル焼肉食べ放題の歌で有名な?「リピート山中」が来ていました。
こちらは、天気も良かったこともあり、中庭で行なわれていました。
赤いTシャツがリピート山中です
それ以外にも、クラシックの独奏会もありました。
こちらは、20人ほど入れる小さな部屋で、着物を着た一人の女性がチェロみたいな楽器の演奏をしていました。
さらに奥へ入っていくと、そこはまさしく酒造場です。
大きなタンクが所狭しと並んでいるのを間近で見ることができます。
今回に限れば、蔵開き会場にはすんなり入ることはできたのですが、試飲や試食できる場所はやはり混雑します。
でも、ストレスになるほどではありませんでした。
こんなマイナーな場所ですが、外国の人もちらほらいらっしゃいました。
酒は海外でも知名度はあるようですね。
要所々々に、半被(はっぴ)を着た、酒蔵のスタッフがそのイベントの為に働いていますが、こちらの質問にも快く答えてくれます。
全然知識のない私が一つ勉強になったのは、日本酒には生とそうでないものがあって、生でないお酒は、「火入れ」といって発酵止め処理がしてあるため、開封後半月程度はおいしくいただくことができるのですが、生のお酒は、発酵止めがしてないため劣化が早く、出来るだけ速やかに飲まないとすぐに味が落ちてしまうということでした。
ちなみに、そういった理由で、スーパーなどには生酒は売られていないとのことでしたので、もちろん私たちは生酒を買ってきました。
生酒を購入するためには、お金を払って空の瓶を受取ります。
その瓶を持って蔵の奥まで行き、そこにあるタンクから直接瓶に注いでもらいます。
その晩、家でさっそく飲んでみました。
確かに今まで飲んだことのないような芳醇な味わいです。
やあ、生酒ってこんなに上手いんだと、感動しました。
残念ですが、言葉では上手く言い表せません。
当然のことながら、料理とお酒のマリアージュ(ちょっとカッコつけてみました)は大切ですけどね。
一応、言ってみたかったのでこの場をお借りして。
その晩の料理との相性はともかく、生酒そのもののおいしさもさることながら、早く飲まないといけないという思いもあって、ついつい飲みすぎてしまいました。
そもそも私は、お酒にそれほど強いほうではありません。
かなり飲んだつもりですが、それでも一切悪酔いすることもなく、翌朝はすっきりと起きられました。
生酒ってそういうものなのでしょうか?
女房は、他にも何種類かの日本酒(750cc)を仕入れていましたが、私より女房のほうが確実にのん兵衛でアルコールには強いので、さぞかし楽しいイベントだったに違いありません。
私たちに、また一つ新たなお出かけ先が増えたようです。
私は運転手で試飲ができないので、そこのところは少し微妙ではありますが、女房がよければ良しとしましょうか。