私たち夫婦の使用しているテントは、スノーピーク「リビングシェル」
です。
基本的には、スクリーンタープなのですが、中に、「インナールーム」
(オプション)を吊るして実質2ルームテントとして利用できます。
俗に言われる、テントinテント、もしくはカンガルースタイルです。
私たちのキャンプスタイルにはとても都合がよく、数十年前に使っていたテントに比べたら、良いことだらけです。
ちなみに、今使用しているのは、モデルチェンジ前のもので、カラーリングが少し違っていますが、現行モデルと使い勝手はほとんど同じのようです。(2019年5月時点)
そんなスノーピーク「リビングシェル」をサクッとご紹介します。
Contents
こんなテント
スノーピークだけあって、値段もそれなりにしますが、それなりの作りになっています。
あったほうが良いと思われるオプションもあわせると、15万円近くにもなります。
それなりの大きさになるので、骨組みポールとリビングシェルをあわせた重量は約13キロ、それに、インナールームをあわせると、約17キロにもなり、かなりの重さを感じます。
骨組みポールセットが一番重いのですが、それだけで一つの袋に入っているので、テントの収納バッグとは別に持ち運びするのがいいでしょう。
設営は簡単ですが、テント(以後「リビングシェル」をテントと称します)
自体が大きいため、2人で設営するのが現実的です。
1人でも、何とかできなくもないですが、ちょっとしたコツと、時間を要します。
2人なら、慣れてしまえば20分ほどで設営できてしまいます。
実際には、組み立てたあと、テントの場所を決め、インナールーム取り付け、ペグ打ちやロープ張などを念入りにすると、その分時間がかかります。
テントの生地はそれなりの厚さで、暗くなって中から電灯を照らしても、人影が写るようなことはありません。
外観の見た目はとてもシンプルなデザインで(悪くありません)派手さはないものの、しっかりと役目を果たしてくれます。
強風時にも、テントの形状なのか、骨組みの構造なのかわかりませんが、上手く風をいなしているようでした。
いいところ
大きすぎず、小さすぎない
大きさの概念は、使う人によっても違うので一概には言えませんが、私たちのキャンプではジャストフィットです。
テント自体の高さは2メートル余り、床面の広さは4.5×4.1メートルほどの広さで十分広いと感じます。
インナールームを吊るした場合は、床面は丁度半分ほどの面積を占めます。
インナールームの中でも、身長170センチの私の頭が天井に触れますが、十分立つことができます。
テントのシェードを全て閉じた場合でも、インナールームの部分を除く、約半分の面積(2.3×4.1)で、テントの中にテーブルを置いて、チェアを3つほど置いて何とか食事ができる広さがあります。
設営・撤収が簡単
もっと簡単なテントもあるかもしれませんが、基本的には、テント一張に対して、3本のポールをスリーブに通してテントの裾に留めるだけでほぼ完成です。
ただし、真ん中のポールは左右の山形ポールを介してテントに取り付けます。わかりにくい日本語ですが、下の写真の様にということです。
ポールの先にはカラーシール、テントのスリーブの端、テント裾のフックにはそれぞれ色の着いたベルトが付いていて、色を合わせることで、間違って差し込まないようになっています。
あとは、テントの側面に複数のフックが付いているので、それをスリーブに通したポールにパチンとはめるだけです。
そして、地面に固定する為、本体を数箇所ペグダウンし、インナールームをテント内にフックで吊るします、そのあと、裾の部分にある4本のフックバンドをテントの裾に引っ掛けるだけで概ね完了です。
ペグダウンも、強風が予想されなければ、付属のペグを8箇所ほど打ってOKです。
文章にすると面倒のようですが、設営方法は、色を合わせるなど感覚的にわかりやすく、慣れている2人でやれば時間は余りかからないと思います。
生地がしっかりしている
これは、他の人のテントと比べてもわかりますが、夜、テントの中の人影が明かりで映し出されることが一切ありません。
スノーピークのホームページにありましたが、特殊なシールド加工がしてあるようです。
これは、中の様子がわからないだけでなく、遮熱(遮光)効果もあるようなので、アウトドアでは重要なポイントです。
ネットスクリーンが何箇所かあって、風通しの調整が細かく出来る
どういうことかというと、ネットになっている箇所は左右各4箇所あり、それぞれが裏からネットスクリーンに、チャック開閉できるシートを被せられるようになっています。
真夏の暑い夜の風通しや、寒い日にテント内でストーブを付けたまま就寝する際の換気に非常に便利で、前後の大きなシートパネルを閉じてしまえば完全にプライバシーが保てます。
フルクローズすれば、完全なシェルターになります。
実際、ストーブをつけたまま何度も夜を過ごしていますが、今のところ寒くならず、且つ一酸化中毒の心配もなく、快適な夜を過ごしています。
※万が一のためCOセンサーは常備しています
残念なところ
かなり重い
ある程度の大きさと、しっかりした生地、丈夫な骨組みポールを考えると致し方ないことですが、ただ、重いというのは感想としてあります。
将来、研究が進んで、強度はそのままで、軽い素材のものが出てくるかもしれませんね。
割高感がある
競合する国内メーカーが少ない事もあって、つい海外製の安いテントに目が行ってしまいがちです。
生地をはじめ、手の込んだ作りを見ると、他のメーカーとは一線を画しているようですが、耐久性などは、なかなか比較しづらく、本当に丈夫なのか、長持ちするのかなどよくわかりません。
スノーピークには他のメーカーと同条件での耐久テストの比較をしてもらい、結果を示していただきたいですね。
無理でしょうけど。
前パネルを空けて、両サイドをポールで支えると、雨がパネルに溜まる
個人的にはこれが一番のデメリットです。
前パネルをウォーニングのように、ポールを使って空けた(上げた)状態にして雨が降ってくると、雨がどんどんパネルに溜まります。
途中で、溜まった雨水を手動で流さなければなりません。
パネルの中央先端に穴が開いているので、そこにひもを通して、その部分を低くしてペグダウンをしても完全には流れることはなく、どうしても溜まります。
仕方がないので、そんなときは片方のポールを外して、パネルを斜めにして使っています。
就寝時は、パネルは閉じてしまうので問題はありません。
何かいい方法はないものでしょうか。
※ショップで確認しましたが、ここに雨が溜まるのはどうしようもないということでした。スノーピークの名に恥じますね。
※その他にも、雨漏りがひどくなってきました。現在では、雨が降るとわかっているときはこのテントは使っていません。
その他
と言うことで、今のところ重宝しています。
雪がどっさり積もるほどの、雪中キャンプはしていないのでわかりませんが、ほぼオールシーズン使っています。
他の人のブログなどを見ると、経年劣化で雨が漏れるようになるとあったので、少し不安はあります。
あとほかに、オプションとして「リビングシェルシールドルーフ」
も持っています。
真夏の強い日差しを遮り、暑さを軽減してくれます。寒い冬は朝の寒さを少し軽減してくれます。樹液が直接テントにかかるのを防いでくれます。
他にも、耐水性をアップさせ、結露防止も期待できます。
(雨天の寒い日は、テント内でストーブを炊くと、必ず結露が発生します。乾燥した寒い日は大丈夫です)
これも思ったより、簡単に設置できます。ただし、一番最後にかぶせると、テントの背の高さによってシールドルーフをかぶせにくくなるので、テントを設営する途中にかぶせておけば後で苦労しません。やってみるとよくわかると思います。(笑)
このシールドルーフ自体は、かぶせた後にフックをポールにパチン、パチンとはめるだけです。
これからは、積極的に使っていこうと思います。
追記:最近(令和4)は、どんな状況でも必ず使っています。
と言うことで、スノーピーク「リビングシェル」
をサクッとご紹介しました。
これからも、しばらくは使い続けるので、耐久性についてもまたご報告できると思います。
ちなみに、リンク先の商品は「Pro」になっています。
「Pro」ではない商品もありますが、違いは生地(リップストップ仕様:軽量で丈夫)の違いです。
価格にして1万円違いますが、長く使用することを考えると丈夫な「Pro」のほうをおすすめします。
私のは「Pro」ではありませんが、当時はまだ販売されていませんでした。
※この記事の後、約4年ほど使っていますが、内側のシールがはがれてきています。以前より雨漏りもひどくなってきました。リビングシェルシールドルーフがなければぼたぼたと雨が落ちてきます。
まだまだ使えますが、雨が降るとわかっていたら止めます。何回使ったか忘れましたが、4年という期間からおおよそでも使った回数を判断すると、値段の割に耐久性は今一つのようです。
他の安いメーカーのテントはさらに寿命が短いかもしれませんが、そこはわかりません。
そろそろ変え時かもしれません。
以上、購入を検討されているあなたの参考になれば、幸いです。