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「日帰り登山」実践(登り)編
道具もそろって、保険にも加入しました。
それでは、実際に登ってみましょう。
いくつか、注意点もまじえながら進めていきましょう。
まずは、出発前の準備から。
たのしい登山は準備段階で決まるといっても過言ではありません。
「持ち物チェックリスト」に従って、忘れ物のないように!
オートキャンプと違って、山に到着してから忘れ物に気が付いても後の祭りです。
忘れがちなのが、登山靴や専用の靴下です。
山までは大抵がクルマでの移動となります。
運転のため普通の靴を履いて出かけるので、つい忘れてしまうのです。
「服装」
季節や天気、さらには標高によって準備する服装が違ってきます。
1000mごとに約6℃気温が下がりますが、風によっても体感温度が違ってきます。
あまり余分な服装をザックに入れたくはないのですが、寒くなった時のためにある程度の重ね着用の服装は持っていく必要があります。
「天気」
日帰りの場合、天気が悪いと予想される場合は勇気をもってあきらめることも大切です。
私も何度か雨の中の登山を経験しましたが、日帰りの場合、雨の予報であれば潔く中止とします。
ただし、宿泊を伴う登山では、翌日の天気を期待して雨の中を登ることはよくあります。
「山の情報」
登山口までの道のり(アプローチ)、駐車場の有無、登山口の位置、往復の所要時間、標高、危険な箇所の有無など、あらかじめ調べておきましょう。
大抵の情報がネットで得られます。
登山者はクルマを登山口に近いところから順に駐車していきます。
あまり遅く到着すると、登山口からかなり離れて駐車しなくてはならないこともあるので、早めに着くことを心がけましょう。
駐車場に到着したら、登山靴に履き替えます。
靴下も専用のものに履き替えます。
そして、近くのトイレで用を済ませます。
今行きたくなくても絶対に済ませておきましょう。
ザックを正しく背負い、必要に応じて、帽子をかぶって、手袋をはめ、ストックを持ち、クマよけの鈴をセットします。
「登山届けを忘れないでください」
登山口には、大抵登山届けのポストがあります。
ないところもあります。
様式は山によってまちまちですが、簡単なものなので必ず記入してポストに投函してください。
記入内容はその様式に従ってください。
登山届ポストがない場合もあるので、あらかじめ、家族に登山計画を伝えておく事も有効です。
山の名前(所在地)、日帰りか泊まりか、登山道が複数ある場合はそのルートなど。
遭難は、低山でも起こっています。
登山届けは必須です。
「登山をするなら山の保険も必須」でも書きましたが、万が一の場合は悲惨なことになりかねません。
「時刻を確認して、いざ出発」
体が慣れるまでは、最初のうちは特にゆっくりと登ります。
体が慣れてきたあとも慌てずにゆっくり登りましょう。
ところどころ、大きな石の段差もありますが、できるだけ段差の小さいところを選んで歩きます。
そのうち、汗ばんできたら躊躇せず安全な場所で一枚脱ぎましょう。
ついでに、のどが渇いてなくても水分補給をしましょう。
水分の量は一口もしくは二口がいいでしょう。
摂りすぎると、途中でトイレに行きたくなるので要注意です。
かといって我慢しすぎると、水分不足となってしまいます。
このあたりは感覚的なもので、条件によって変わってきますが、のどが渇く前に飲む、一回の補給は少しずつというのが基本です。
行動食の摂取も同様に、約30分ごと(この辺りは個人差があります)に少しでも口にします。
これも食べ過ぎると、登るのがつらくなります。
一般に、行動食の全体量は「体重×時間×5Kcal×0.7」と言われていますが、あまり気にせず、お腹がすく前にこまめに摂取することが大切です。
私はザックをいちいち降ろしたくないので、ポケットに行動食をしのばせています。
水分はペットボトルをザックの横の袋に入れてすぐに取り出せるようにしています。
標高が上がってきて、あるいは風が強くなって肌寒いと感じるときはすぐに重ね着をします。
途中、下ってくる人とすれ違う場合があります。
登る人が優先であることを覚えておきましょう。
ただし、絶対的なものではなく、道幅や危険な箇所の有無に応じて、下りの人を先に行かせてあげることもあります。
特に大勢の団体さんは、少数の人に道を譲ることが多々あります。
そして譲ってもらったほうは「ありがとうございます」などとお礼を言うのがマナーです。
すれ違う時も、簡単な挨拶(おはようございます、こんにちは)を忘れないでくださいね。
気持ちいいものですよ!
私は途中に長い休憩をあまり取りませんが、時間に余裕がある場合や、お弁当などを食べる場合は、景色のいいところで休憩することもあり、これはこれでとても気持ちいいものです。
写真を撮る場合も、安全な場所で立ち止まって撮りましょう。
一時間も登れば、時々見える木々のスキマから見える景色から、かなりの標高になっているのがわかります。
そして、万が一、途中道に迷ったなと思ったときは、勇気を出して、今来た道を戻ってください。
地図とコンパスで確認することも大切ですが、それよりも記憶に新しい今来た道を引き返すほうが安全で確実です。
道に迷ってからの「地図とコンパス」は慣れていないと役に立たないことのほうが多いです。
ということで今回は、低山の登り編でした。
頂上まであと少しというところですが、続きは降り編にて。
それではまた。