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あったほうがいい登山の持ち物
登山での必需品を以前にご紹介しました。
それだけあれば登山はできますが、そのほかにも、あったほうがいいものもがいろいろあります。
ほとんど、必需品に近いものから趣味といっていいものなどいろいろご紹介します。
今回は、日帰り編です。
簡単に説明していきましょう。
手袋
夏場の低山ではほとんど必要ありませんが、寒い日は防寒用になります。
岩場が続くような高山では、手を岩にかけて登ることも多く、手のひらを守ってくれます。
いろんな手袋がありますが、岩場ではすぐに指先に穴が開くので、指先が丈夫になっているほうがいいと思います。
また、手首のところでベルクロなどで絞って留められるのものにします。
軍手はやめましょう。
岩に引っかかりやすく、すっぽ抜けやすいからです。
手袋だけ残って、岩から手が外れたら怖いですね。
使わないときは片方だけなくしたりしないために、収納袋に入れておきましょう。
最初からついていなければ、袋だけ別に用意しましょう。
スパッツ
これは、パンツの裾の部分を靴にかけて覆う、汚れ防止のためのものです。
もちろん、地面が全く乾いているときなどは必要ありませんが、雨が降っているときはもちろん、雨上がりで道が濡れてぬかるんでいるような場合は、靴の底が泥で汚れて、パンツの裾を汚すことはよくあることです。
スパッツにもよりますが、大抵のものはゴムを靴の底を通すようになっているので、しっかりと土踏まずのところに通し、ゴムを踏まないことが大切です。
また、バックルなどは外側に来るように装着することを忘れないでください。
タオルハンカチ
一番の目的は、汗を拭くためです。
すぐ取り出せるように、私はパンツのポケットに入れて歩きます。
メモ帳とペン
その日の登山を記録します。
行先・日時・天気・体感温度・道程時間、そのほか気が付いたことなどを記録しておけば、のちのち、もう一度同じ山に登るときの参考になります。
山は、上に行くほど寒くなります。
一般に1000メートルで6度下がります。
なので、服装にはとても気を使います。
メモを残しておけば、次回の服装の参考になります。
もちろん、スマホをメモ代わりするという手もありますよ。
電源入れたり、切ったりが面倒ですけど。
ストック
これも、いろいろありますが、できるだけ軽いものを選びます。
登山用のストックはコンパクトにできるので、使わないときは小さくして、ザックの横などに収納して歩きます。
ストックを突きながら歩くと、体がとても安定します。
転倒のリスクも少なくなり、手も一緒に使って歩くことで足への負担を軽減します。
岩場などを登るときは、危険なのでストックはザックにくくりつけて、使わないようにします。
ときどき、腕にストックの手提げの輪をかけたまま岩登りをする人がいますが、何かの拍子に、ストックが岩に引っかかったりすることもあり危険なので止めましょう。
熊よけ鈴
これはもうお分かりですね。
小さいものから大きなもの、音色も様々です。
私は、通常ザックにぶら下げたままですが、結構音が大きいので、必要ないと思われるときは、ほかの人への迷惑も考えてザックのベルトに挟んだりして、音が出ないようにしています。
コンパクトガスストーブ、鍋・食器類
日帰り登山といえども、頂上での食事は格別です。
カップラーメンを作ったり、コーヒーを入れたりします。
そのためにはお湯を沸かすための鍋・コッヘル・箸なども必要ですね。
ストーブを含めてこれらもできるだけ軽くてコンパクトなものを選びます。
ガスストーブは以前ご紹介しましたが、ボンベも一番小さいのを持っていきます。
鍋やコッヘルは、少々お高いですがチタン製が軽いのでお勧めです。
長く使えるので、ここは奮発しておきましょう。
折り畳み式水筒
これは、丈夫なビニール袋にキャップが付いているような水筒です。
私の場合、基本的にこの水は緊急用と調理用です。
登山中の飲料水は、ペットボトルのスポーツドリンクを飲みます。
水は結構重いので、どれだけ背負っていくか悩ましいところですが、日帰りで夫婦ふたりなら、どちらか一人が500ccほど持っていけばいいのではないでしょうか。
折り畳み式マット
これは、食事休憩のときお尻の下に敷くマットです。
軽くてコンパクトで折り畳み式なので、ザックに入れてもそれほど邪魔にはなりません。
岩や石の上にそのまま座って食事をしてもいいのですが、これがあるとお尻が痛くならず、快適に食事ができるのがいいですね。
カメラ
もうこれは、「ご自由にどうぞ」っていう感じです。
スマホで十分な人もいれば、本格的な一眼レフカメラを持っていく人も大勢います。
ただし、突然の雨に対応できるように、防水対策は必須ですね。
望遠鏡
ネットで探すとコンパクトな望遠鏡がいっぱい出てきます。
なくてもいいものですが、遠くに見える行ったことのある山小屋や、他の山頂をのぞいて登頂している人を見るのも面白いものです。
もし持っていく場合は、本当に軽くて小さいものがお勧めです。
性能とかメーカーとかあまり気にせずに、あくまでもおもちゃの一つとして考えてください。
サングラス
私はかけませんが、女房は時々かけます。
天気のいい日は意外とまぶしく、時には地面に日光が反射して目に入ってきます。
後になって、目に異常が起きることも少なくありません。
サングラスは紫外線をほとんど通さない、偏向レンズをオススメします。
目が弱いと感じている人は是非かけることをお勧めします。
ちなみに、女房が以前、雪渓の反射光で目をやられて、しばらくの間、痛いとも何とも言えない不快な症状がしばらく続いたことがあり、後悔していたことを覚えています。
トイレットペーパー、ゴミ袋(スーパーの袋)
そのものの用途以外に、使った食器を拭いたりします。
山頂では洗剤を使って洗うことはできませんからね。
もちろん、カップラーメンの容器や食器を拭いたペーパーは持ち帰ってくださいね。
ゴミは持ち帰るのが原則です。
トイレットペーパーも丸ごと持っていく必要はなく、少なくなったものをつぶして持って行ったほうがかさばらなくていいです。
折り畳み傘
登山に傘などいらないという人もいますが、
少しくらいの雨なら、間違いなく便利です。
雨の中、わざわざレインコートをザックから引っ張り出して着替えるのは大変です。
そんな時傘があれば、簡単に雨をしのぐことができます。
わたしは、北アルプスの縦走でも持っていくことがあります。
使い慣れると、その便利さは特筆ものです。
持っていく場合は、多少高くても本当に軽量のものを選んでください。
軽い財布
普段使っている財布は、立派な革財布で、カードが何枚も入っていることがあります。
登山に立派な財布やカードは必要ないので、軽い布製の財布にしましょう。
コインも少なめにして、あとは免許証と必要最小限のカードだけにします。
虫よけスプレー
最後に、虫よけです。
夏の登山は場所によっては、小さな虫が顔の周りにブンブン音を立てて、飛び回ることがあります。
気にしない人もいますが、私は結構気になります。
気になる人はアウトドア用のユーカリ成分の入った虫よけをお勧めします。
殺虫剤のように人体に害はなく、嫌なニオイもなく、むしろいい香りがします。
ただ、それでも効かない虫もいるので完璧とはいえませんが。
以上、ざっとご紹介してきましたが、すべてに言えることですが、登山の荷物は軽量でかさばらないことが重要です。
一つ一つはたいしたことのない大きさや重量でも、トータルすると必ずそれなりの重量となってしまいます。
わずか数十グラムの差であっても、それぞれのアイテムにそういった意識を持つことが大切です。
夫婦なら、どちらか一方が持っていけばいいものもあります。
あなた自身のスタイルに合わせて、アイテムを考えるのも楽しみの一つですね。