登山靴の選び方と履き方

低山登山にも危険がいっぱい 登山靴の選びかた

 

登山を始めようとしてショップに行くと、多くの種類の登山靴があって迷ってしまいます。

たいていは、お店の人が、あなたの登山の計画に合わせて、ぴったりするものを選んでくれます。

 

それで、問題はありません。

ですが、登山靴は少々値が張ります。

山に合わせて、靴をすぐに買い換えられるのなら問題ありません。

この後は読む必要はありません。

 

高齢になって登山を始める人の多くは、北アルプスの縦走まではしない、日帰り登山程度で十分、と思っている人も多いと思います。

 

しかし、登山はある程度まではエスカレートするものです。

なぜなら、登山そのものがエスカレートするものだからです。

なんて、つまらないことを言ってごめんなさい。

 

私自身、最初から北アルプスの縦走やャンダルムの岩登りなんて考えてもいませんでした。

徐々にエスカレートしていったのです。

 

これから始める人は、登山を息の長い趣味にしようと思っているはずです。

どこまでエスカレートするかは人それぞれですが、将来は、初めの段階では予想もしていないような山に登っている可能性があります。

 

話は長くなるので、最初に結論を申し上げます。

登山靴は最初からハイカットの革靴をお勧めします。

ということで、ここからはその経緯や理由などを紹介します。

 

私の場合、最初は今ほどの登山を想定していなかったので、ショップの人と相談の上買ったのが、靴の素材がナイロン地と革を(ナイロンの部分が多い)両方使ったミドルカットのものでした。

二・三泊程度の北アルプス縦走登山ならできるものでした。

 

ちなみに、ミドルカットとは、靴の足首をどこまで覆うかという基準です。

長さの基準はわかりませんが、一般的に、ロー・ミドル・ハイに分かれています。

高くなるにつれて、足首をねん挫などからしっかりと守ってくれます。

やはり、ハイカットは少し歩きにくいのですが、すぐ慣れます。

 

ナイロンの登山靴といっても、ゴアテックス製なので水の中に入っても、染みてくることはありません。

靴底もしっかりしたものでかなり固く、多少の岩なら全く問題ないものでした。

 

しばらくはそれで満足していました。

やがて、ソールが減ってきて、張替えを考えはじめました。

そして、お店に持っていって張替え考えているという話をしたら、この程度の靴は張り替えるより、別の靴の購入お勧めしますと言われました。

 

もちろん、新しい靴の販売促進もあるでしょうが、新規購入の理由も納得のいくものでした。

大きな理由の一つは、ナイロンの登山靴なので、靴自体がへたっていることでした。

これは、素人の私が見てもわかる程度のものでした。

 

つまり、ナイロン製のものは寿命が短いのです。

 

また、ソールの張替えにかかる金額と、新たに買う靴の金額のバランスを考えると、少し出費が増えても、新しいものを買ったほうが、結果的に安全な登山ができると判断しました。

 

新しく買った靴は、いわゆるハイカットの革製でした。

すべてが革でも、へたらないわけではありませんが、布のものよりずうーっと長持ちします。

ソールを張り替えて何度も使えます。

 

革靴は若干重いのですが、作りがしっかりしている分足元は安定します。

結果的にそのほうが足元の疲労は少なくなります。

しかもハイカットにすることで、足首への負担もぐっと減ります。

 

革製といっても、昔のような茶色のテカテカした、いかにも登山靴ですよというタイプは少ないです。

現在はヌバック調で、デザインもいいものが多くなっています。

 

誤解してほしくはないのですが、ナイロンが使われているからと言って悪いというわけではありません。

 

ナイロンならではのメリットがあります。

その柔らかさと軽さは大きなメリットです。

 

最近は、ナイロンと革の混合製品をよく見かけます。

これなんかは、デザインもかっこよくて、ナイロン製よりは耐久性があると思われます。

 

実際、その格好良さに少し惹かれます。

 

そして最後にソールの話です。

 

これについては、登る山によってほぼ決まっていて、岩登りならソールの堅いものが適しているし、普通の登山道なら柔らかいほうが向いています。

しかし、ソールだけ別に購入するわけではないので、靴の種類によってほぼ決まっています。

 

 

靴の履き方

 

靴の履き方は、これもショップで教えてくれますが、椅子に座って、かかとを床につけて、つま先を少し上にあげた状態で紐を結びます。

つま先は少しスキマのある状態です。

 

下りの時は、登りの時より少しひもをきつく締めます。

そうすることで、下りの時につま先が靴の先に当たるのを防ぎます。

つま先が当たり続けるとつま先が痛くなりますからね。

 

そして大切なのはひもの締め具合です。これも感覚的なことなので難しいのですが、あまりきつく締めると長丁場では足が痛くなります。

いつも足が痛くなる人は、少し緩めてみることをお勧めします。

 

そして、長く使っていると、ソールがはがれることもあります。

そんなときのために、ちょっとした細いロープをザックに入れておくと安心です。

はがれたソールとアッパー部分を縛り付けるために使います。

 

登山はエスカレートするものです。長い趣味にするなら最初からハイカットの革靴をお勧めします。

 

革なら冬は冷たくなりにくくなります。

そして、革靴は使えば使うほど足になじんできます。

ただし、お手入れはナイロンより、少しですが手間がかかります。

 

時々、北アルプスでもローカットのナイロン地の靴を履いているのを見かけますが、ほとんどの人が、ベテランの強足の持ち主であるか、初心者のどちらかです。

 

現在は、ナイロンの部分もあるハイグレード靴がありますが、これなどは総革靴とほとんど同じと考えてもいいでしょう。

しかし、念のためショップの人に聞いてから購入することをお勧めします。

 

長くなりましたが、道具選びの中で、靴はザック以上に重要です。

足が痛くなっては登山なんかできませんからね。

 

最初から、将来を見越した靴選びも悪くないと思いますよ。

登山レンタルならそらのした

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